不正咬合の種類

叢生(そうせい)

歯列の乱れが大きい場合には杭が乱れて並んでいるように見えることから、 叢生は乱杭歯と呼ばれることもあります。
犬歯(糸切り歯)が飛び出た状態を八重歯といい叢生の一種です。
あごが小さかったり、一本一本の歯が大きかったりすると、歯の生えるスペースを十分に確保できず、狭いスペースに歯が生えることで、歯列がガタガタの並びになってしまいます。

インビザラインによる叢生の治療例

治療期間
約1年
費用
約60〜90万円
リスク
インビザライン矯正装置(アライナー)の装着方法や装着時間が適切でない場合、計画通りの期間で歯が移動しない可能性があります。

叢生(そうせい)の矯正治療方法

歯列のアーチが狭いときには歯列を広げたり、または歯全体を後方へ下げることで歯をきれいに並べるスペースを作ります。これらの治療はマウスピース型矯正によって行うことができます。症状が重度の場合には抜歯も視野に入れます。
軽度(軽い八重歯など)の場合には部分矯正も適応可能な場合もあります。

上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)

上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)

一般的に出っ歯と言います。上の前歯が下の前歯より前に出ていることを言います。前歯の傾きに原因があるタイプ、顎の大きさに原因があるタイプなど様々です。
大きく分けると、歯が正しい位置に生えていない・傾いているなど歯列に問題のある方と上顎・下顎の位置の異常や大きさのアンバランスなど、顎の骨格に問題のある方のふたつに分けられます。

インビザラインによる上顎前突症の治療例

治療期間
80〜90万円
費用
約2年
リスク
インビザライン矯正装置(アライナー)の装着方法や装着時間が適切でない場合、計画通りの期間で歯が移動しない可能性があります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の前歯を深く覆っている状態で、下の前歯が強く削れていたり、顎の動きを制限し下顎の成長を抑制している場合があります。奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態で、下の前歯が全く見えない、上の前歯の裏側の根元にあたるといったことから、顎の動きに制限が加わり顎の関節に痛みが生じたり、咬むたびに歯茎を刺激し、歯肉炎になったりする症状に移行することがあります。

インビザラインによる過蓋咬合の治療例

治療期間
約2年
費用
80〜90万円
リスク
インビザライン矯正装置(アライナー)の装着方法や装着時間が適切でない場合、計画通りの期間で歯が移動しない可能性があります。

過蓋咬合の矯正治療方法

上の前歯が下の前歯を深く覆っている状態で、下の前歯が強く削れていたり、顎の動きを制限し下顎の成長を抑制している場合があります。奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態で。下の前歯が全く見えない、上の前歯の裏側の根元にあたるといったことから、顎の動きに制限が加わり顎の関節に痛みが生じたり、咬むたびに歯茎を刺激し、歯肉炎になったりする症状に移行することがあります。

開咬(かいこう)

歯を閉じた状態で、上下の前歯の間にすき間が開いてきて、食べるときに、噛み切れないような歯の形状を言います。
開咬には、前歯で食べ物を噛み切れないほか、舌が出て、サ行やタ行などの発音が難しい、話す時に、前歯の間から舌がみえる、クチャクチャと音をたてて食べ、食べ物をこぼす口呼吸しドライマウスになりやすい、口元がだらしないなどのデメリットがあります。

インビザラインによる開咬の症例

治療期間
1年
費用
約80万円
リスク
インビザライン矯正装置(アライナー)の装着方法や装着時間が適切でない場合、計画通りの期間で歯が移動しない可能性があります。

開咬の矯正治療方法

開咬の原因として、

1 幼少期の指しゃぶりが原因で、歯が動いてしまう

前歯に指を押し当てた状態で指しゃぶりをしますので、指の力で歯を動かしてしまいます。結果的に、上下左右に歯が開いた状態になってしまいます。

2 前歯の間に隙間があり、無意識のうちにそこを舌で触ったり押してしまう癖がある。

内側からの舌の力で、徐々に時間をかけて歯が外側に開いていき開咬になります。

3 顎の骨が下方におおきく成長してしまうと開咬になりやすい

遺伝が主な原因で、ご家族の骨格を受け継いでいる場合があります。

下顎前突症(かがくぜんとつしょう)

反対咬合/受け口/下顎前突症(かがくぜんとつしょう)

下顎前突は、下の歯が上の歯より前に出ており、噛み合わせが上下で逆になっている不正咬合のことで、「反対咬合」「受け口」とも言われます。下の歯が上の歯に被さるため下の歯が外側になります。
下顎前突は大きく2つのタイプに分けられます。上下の顎のサイズのバランスが悪い「骨格性」のものと、上の前歯が後ろに傾いていたり、下の前歯が前に突き出していたりする「歯性」のものです。

下顎前突症の矯正治療方法

幼少期に矯正を始める場合で骨格性の原因の場合には、取り外しのできる顔面に装着するタイプの装置を使って行うのが一般的です。幼少期~小学校低学年くらいまでであれば、顎の成長をコントロールしながら矯正できます。寝ている時や家にいるときだけ、歯列に固定したワイヤーに顔の前面につけ顎の成長を補助する装置を装着するだけなので、通学の時などには気になりません。

成人の場合、上顎のサイズが小さく、上顎の前歯が内側に傾いているケースでは上の歯列全体を広げて改善することが多く、抜歯はしないで改善できる場合も多いです。
下の前歯が前に出ている場合には下顎の奥歯を抜歯して下の前歯を内側に引っ込める治療をするのが一般的です。
インビザラインなどのマウスピース矯正でも改善できるケースも多いです。

多くの症例は矯正治療のみで改善できますが、下顎のサイズが極端に大きい場合など骨格に問題のある場合は外科手術によって下顎のサイズを小さくする手術が必要となります。

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)

歯と歯の間に隙間が生じている状態で、一番多いのは、上の前歯の中心に2ミリ程度の隙間がある「正中離開」というケースです。
次に多いのが、歯が小さく、円錐型や栓状型に変化してしまった「矮小歯」です。
原因は歯が小さい、顎が大きい、または歯の数が少ないことが挙げられます。

空隙歯列の矯正治療方法

隙間のみのケースは、ラミネートベニア法で短期間で見た目を改善することが可能です。
この方法は歯の表面約0.5ミリ削り、そこにセラミックのシェルを接着することで、歯の隙間や色を改善します。2回の通院で痛みなく、自然な感じに仕上がります。耐久性や強度においては天然の歯と同等ですので、変色したり外れることはありません。見た目の隙間だけでなく、他の歯も含めた歯並び(出っ歯、捻転歯など)も同時に治す場合には矯正治療が適用されます。